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多くの物事に関して理知的であって、感情よりも理屈の整理に徹することは良いことだと思う。社会問題や巷の話題、平凡な日常会話のなかに合理的な意見を述べられることは、良いこと。それが上手にできるなら自分もそうしたいと思うし、あこがれている。それ…

農道

1週間は5つの平日と1つの休日でできている気がする。土曜日におれは何をやってんだろうと思いながら、午後3時くらいに朝食を食べる。何かをミスっても「その代わり」で生きている人間だから、その代わり明日はちゃんとしようと思って、日曜日は外に出ようと…

要約

みんながやってる生活や、そのほかの遊びやもろもろの出来事に乗り遅れながら、今日もなんだかやる気のないのがバレないように努めるだけで終わった気がする。桜が散ってからは緑になるのが早いなと、毎年同じことを思っては忘れている。久しぶりに雨が降っ…

ikisu

綺麗な女の人とか、あからさまに憂鬱を書いた歌とか、何か裏をちらつかせた創作物全般が二人で寄り添って、笑って、手を繋いで歩いてる男女とか、一人で歩いてる女の人とか、道で再三死んでいるおじさんとか高速四つ打ちとそれとなく和風なギターリフで流行…

日記

いつか終わる安寧の中にいて、終わることに怯えながら楽しいことを楽しいと思えるように必死にやっている。躁躁鬱で進む生活だから、ただつらいの殻だけ残った心のあたりを不便に思っている。確かに穏やかであることを願ったが、そう長くは続かないこれのこ…

失効

チェーン巻いたヤマトのトラックが物凄い音をたてて横を通り過ぎていく。その瞬間がすごく怖い。踏切でバーのそばに立って列車が通り過ぎる瞬間も同じ。大きい音に襲われて何も聞こえてない数秒間で、後ろから刺されそうな気がしてならない。でも身動きが取…

フローラ

高校生や大学生になると、さすがに「大人」になったその人との性格の連続性なんかが出てくる。彼はあの性格がまさに彼であり、そのまま大人になっていくのだろう、っていう確信が徐々に生まれてくる。いま自分の周囲にいる大人たちの、若いころの姿を想像す…

肺呼吸

「長い間、良くない夢を見ていました。すぐに切らしてしまう薬の様に、後先が頼りないほんの少しの楽しみで誤魔化しながらも、その恐怖や不安は積み上がっていったような気がします。生まれて来なければ良かった、なんて思ってはいません。生まれてから死ぬ…

身の程

お店を出てから、安心のための深呼吸もせずに自転車の方に歩いていった。小刻みに吐く息が白いことに感動したのはついこの間だったが、もう慣れてしまった。ここ数年、12月はかなり悪いことが起きて死にかけていたけれど、今年はまだマシだろうか。大変なこ…

時祷書

中学生なんてのはまだ幼い子どもだから、そこに先輩後輩なんていう扱いづらい権力を与えてしまったら、やっぱりその仕組みには失敗だってあるもので、自分はそういう場所にいたのだと思う。部活でスポーツをやっていたけど、上手ではなかったし、上手になろ…

写本

誰にも褒められず育った人間が自分のことを自分で褒めてやろうとするとき、その言葉には説得力が備わっているんだろうか。最近よく考えている。 自分はよく頑張っていると思う。動悸のするような、2年くらい積み重なっていた同じ不安が凝縮された一瞬を何度…

大人になれない

「変わっちゃったね」と言うのが嫌で、遠回しにまた相手の気に障るようなことを言って、人間関係をダメにしてしまったことがある。その言葉は、まるで相手に何かを期待していたみたいじゃないか。 「この人変わっちゃったんだな」というのは、所有欲からくる…

"do you love me"

当たり前だけど、あるとき「それを忘れていたな」と気づく瞬間は、その内容を思い出す瞬間と同時であって、忘れるという現象(行為ではない)は、到底自分の手には負えない。気づいた時にはすべて終わっているから。逆に、忘れよう忘れようと念じてみたとこ…

上手な休み方

今日の空はとても綺麗だったのに、一歩も外に出ることなく終わってしまった。外出の為にかかる数十分が面倒だったというだけの理由で。昨日いろいろあって疲れたから、なんなら今日はずっと寝ていようかと思っていた。けど、そうやって潰した一日を後で後悔…

ボツ原稿

2016年の秋から冬にかけて、ゆっくり組み立てていた原稿。 結局収拾がつかなくなって、完結もされずボツになった。 それ以降、今までに書いた2つの短編の執筆中、ボツ原稿の中から良い部分を抜き取って使えるかもしれないと思って残していたんだけれど、使う…

of Sadness

近頃、PCに溜まった写真の整理をしている。一眼レフで撮ったものは、ひとつの写真につきJPEGとRAWという2種類のファイルが存在していて、RAW形式のデータは、同じJPEG写真の2倍以上のデータ量がある。それがだいぶPCの容量を圧迫していたらしい。数打ちゃ当…

手帳

スケジュール帳を見ながら、「その日は駄目ですねー」と言える人が少し羨ましい。この9月は予定がほとんどない。というかいつもそんなに無い。だからせっかく買った手帳も、使わないままなくしてしまった。大学生の長い休みを無駄に消費しながらできることは…

あやめ

何か変わるかなと思って。 代償を払って、毎日「いい人」をやって、得たものは中途半端に貰って返して、体力というより明日のやる気を奪われていくだけ。話を聞いてみればいつも訳の分からないことで気分を落としている面倒な人間が、顔を合わせてみればいつ…

待合室

動物的なフォービートに圧迫されて声が出なくなる。理性も抑制もないような音だけが近くに迫ってきて、泣きそうになる。考えなければ何もないけれど、それでもいつかあった感覚を否定しない。明日が無い、怖いと思えば、それはいつも正解だったから。ふと、…

名前のない季節

桜がみんな散ってしまって、ほとんど緑色に染まった頃。まるでもう春が終わったような気持ちで、通り過ぎていったそれのことを忘れてしまいそう。ちゃんと触れることも無く居なくなった、残ってる感触は少しの写真だけで思い起こしている。いつも想像するの…

trou

教訓じみた印象を頭の中に張り巡らせている。世界は思ったより暗い。でもそこに何かの意思がある訳では無い。僕を押し潰そうという悪意は無いはず、でも暗いように思えるのは、夜といっしょだ。夜の暗いことに憤ったことなんて無い。何の意思も介在しないま…

ville

20:00案外夜が進んでしまったような、僕がいてはいけないような、そんな雰囲気は既に漂い始めていた。大きな街の歩き方を知らない。出所の分からぬ大金の話をしながら歩く女。笑い狂ったり、酔って自転車から落ちたあとしばらく動かない女。同じ電車から降り…

守れなさそうな約束が目の前に積み上がっていくが、必死に目を逸らす。逸らせない。この間失敗したことを思い出して、改善策に手を尽くしたら、ずっと前の別の失敗と同じ道筋に立っていることに気づく。正解はそこではない、が、どこかにある確証があるでも…

ノージア

激しい感情というのは自分にとって割と珍しいもので、それを長く引きずっているから、もうだいぶ疲れてしまっている。それら全てを無力感の箱に詰めて、思考停止ではないやり方でどうにかする。考え始めたら勝ち目はないものだと思っていたけど、思考の一部…

パラプリュイ

失敗を糧にするとか切り替えるとか、そういうことを簡単に言わないでほしい。たった一つの失敗や間違いや悪意や怠惰がつけた傷は深いし、そんなものは反省なんてされても関係ないから治らない。傷つけられたほうは自分一人でそれを庇って生きていかなきゃな…

goodbyes

いつの間にか、ずっと前から、不安は安心の土台になっていた。不安を感じていること自体が安心の必須条件になってしまったのは、不安がただの防衛機能だからだろう。安心しきった状態で、絶望や不条理や、時に訳の分からないくらい冷淡で無責任な人の言葉に…

眠気

眠くなってきたなら 優しい言葉だけを心に染み込ませる。 孤独の遊びをまた始めている。 素敵な言葉は音楽と本棚に。 少しの慰め。 エズミに捧ぐ エズミ、本当の眠気を覚える人間はだね、いいか、元のような、あらゆる機―――あらゆるキ―ノーウがだ、無傷のま…

コタール

行き場のなくなった怒りが頭の中をずっと巡っていて、耐えられない苦しいのは自分だけ気にしているのは、つらいのは自分だけきっと忘れられているもう自分は自分以外のところに残っていない人間の限界に触れている気がするどうやっても目を逸らせない想像少…

病棟

「ああ、明日もあるんだ」そんなふうに絶望するようになったのは割と最近のことだと思う。朝が恐ろしい。けど、眠る事さえも救いではなくなってしまった。どんなに今日頑張って、ぼろぼろになった心を持ち上げてどうにか光の無い希望を見出しても、朝になれ…

fanlight

人が歩いているのを見てまた気持ちが悪くなる。「この人たちもどうせ何処か汚れていて、過去や未来で誰かを裏切って捨てて、そのくせ一人で反省なんていう慰めに頼ってまた、こんな平気な顔をして生きていくんだ」なんてことを考える。この軽蔑をどうにか言…