大人になれない

「変わっちゃったね」と言うのが嫌で、遠回しにまた相手の気に障るようなことを言って、人間関係をダメにしてしまったことがある。その言葉は、まるで相手に何かを期待していたみたいじゃないか。 「この人変わっちゃったんだな」というのは、所有欲からくる…

"do you love me"

当たり前だけど、あるとき「それを忘れていたな」と気づく瞬間は、その内容を思い出す瞬間と同時であって、忘れるという現象(行為ではない)は、到底自分の手には負えない。気づいた時にはすべて終わっているから。逆に、忘れよう忘れようと念じてみたとこ…

上手な休み方

今日の空はとても綺麗だったのに、一歩も外に出ることなく終わってしまった。外出の為にかかる数十分が面倒だったというだけの理由で。昨日いろいろあって疲れたから、なんなら今日はずっと寝ていようかと思っていた。けど、そうやって潰した一日を後で後悔…

ボツ原稿

2016年の秋から冬にかけて、ゆっくり組み立てていた原稿。 結局収拾がつかなくなって、完結もされずボツになった。 それ以降、今までに書いた2つの短編の執筆中、ボツ原稿の中から良い部分を抜き取って使えるかもしれないと思って残していたんだけれど、使う…

of Sadness

近頃、PCに溜まった写真の整理をしている。一眼レフで撮ったものは、ひとつの写真につきJPEGとRAWという2種類のファイルが存在していて、RAW形式のデータは、同じJPEG写真の2倍以上のデータ量がある。それがだいぶPCの容量を圧迫していたらしい。数打ちゃ当…

手帳

スケジュール帳を見ながら、「その日は駄目ですねー」と言える人が少し羨ましい。この9月は予定がほとんどない。というかいつもそんなに無い。だからせっかく買った手帳も、使わないままなくしてしまった。大学生の長い休みを無駄に消費しながらできることは…

あやめ

何か変わるかなと思って。 代償を払って、毎日「いい人」をやって、得たものは中途半端に貰って返して、体力というより明日のやる気を奪われていくだけ。話を聞いてみればいつも訳の分からないことで気分を落としている面倒な人間が、顔を合わせてみればいつ…

待合室

動物的なフォービートに圧迫されて声が出なくなる。理性も抑制もないような音だけが近くに迫ってきて、泣きそうになる。考えなければ何もないけれど、それでもいつかあった感覚を否定しない。明日が無い、怖いと思えば、それはいつも正解だったから。ふと、…

名前のない季節

桜がみんな散ってしまって、ほとんど緑色に染まった頃。まるでもう春が終わったような気持ちで、通り過ぎていったそれのことを忘れてしまいそう。ちゃんと触れることも無く居なくなった、残ってる感触は少しの写真だけで思い起こしている。いつも想像するの…

trou

教訓じみた印象を頭の中に張り巡らせている。世界は思ったより暗い。でもそこに何かの意思がある訳では無い。僕を押し潰そうという悪意は無いはず、でも暗いように思えるのは、夜といっしょだ。夜の暗いことに憤ったことなんて無い。何の意思も介在しないま…

ville

20:00案外夜が進んでしまったような、僕がいてはいけないような、そんな雰囲気は既に漂い始めていた。大きな街の歩き方を知らない。出所の分からぬ大金の話をしながら歩く女。笑い狂ったり、酔って自転車から落ちたあとしばらく動かない女。同じ電車から降り…

守れなさそうな約束が目の前に積み上がっていくが、必死に目を逸らす。逸らせない。この間失敗したことを思い出して、改善策に手を尽くしたら、ずっと前の別の失敗と同じ道筋に立っていることに気づく。正解はそこではない、が、どこかにある確証があるでも…

ノージア

激しい感情というのは自分にとって割と珍しいもので、それを長く引きずっているから、もうだいぶ疲れてしまっている。それら全てを無力感の箱に詰めて、思考停止ではないやり方でどうにかする。考え始めたら勝ち目はないものだと思っていたけど、思考の一部…

パラプリュイ

失敗を糧にするとか切り替えるとか、そういうことを簡単に言わないでほしい。たった一つの失敗や間違いや悪意や怠惰がつけた傷は深いし、そんなものは反省なんてされても関係ないから治らない。傷つけられたほうは自分一人でそれを庇って生きていかなきゃな…

goodbyes

いつの間にか、ずっと前から、不安は安心の土台になっていた。不安を感じていること自体が安心の必須条件になってしまったのは、不安がただの防衛機能だからだろう。安心しきった状態で、絶望や不条理や、時に訳の分からないくらい冷淡で無責任な人の言葉に…

眠気

眠くなってきたなら 優しい言葉だけを心に染み込ませる。 孤独の遊びをまた始めている。 素敵な言葉は音楽と本棚に。 少しの慰め。 エズミに捧ぐ エズミ、本当の眠気を覚える人間はだね、いいか、元のような、あらゆる機―――あらゆるキ―ノーウがだ、無傷のま…

コタール

行き場のなくなった怒りが頭の中をずっと巡っていて、耐えられない苦しいのは自分だけ気にしているのは、つらいのは自分だけきっと忘れられているもう自分は自分以外のところに残っていない人間の限界に触れている気がするどうやっても目を逸らせない想像少…

病棟

「ああ、明日もあるんだ」そんなふうに絶望するようになったのは割と最近のことだと思う。朝が恐ろしい。けど、眠る事さえも救いではなくなってしまった。どんなに今日頑張って、ぼろぼろになった心を持ち上げてどうにか光の無い希望を見出しても、朝になれ…

fanlight

人が歩いているのを見てまた気持ちが悪くなる。「この人たちもどうせ何処か汚れていて、過去や未来で誰かを裏切って捨てて、そのくせ一人で反省なんていう慰めに頼ってまた、こんな平気な顔をして生きていくんだ」なんてことを考える。この軽蔑をどうにか言…

見放されたと思う 心配なんてされたことなかったんだろうきっと 悔しいけどこれでよかったと言えないと生きていけない 生きるためにとれる2つの方法は、種類の違う2つの死 どっちをとっても自分の何かを殺すことになる そんな気がする だから救われちゃいけ…

心が壊れている こんなになってしまったこと、考え直すたびに拭いようのない絶望と不信感に傷口を触られる こんなんじゃ生きていけない それが最初から決まってた道なのかもしれないけど そうする気力だってもう無い 心が痛くて、苦しくて、もうどうしたらい…

一番新しい夜

染み付く前に忘れたいと思っていたのに、深くまで抉るようにもう離れなくなったのかもしれない。このままでは危ないと思う。危なくなって終わりになっちゃえばいいか、とも思う。頭の中が死にたいでいっぱいになってしまって、本当にどうしたらいいか分から…

ただの1日

この騒がしさが苦手で、テレビを見ているといろんなことを思い出してしまって苦しくなる。自分で目に映るものが操作できなければ、避けていたものにまた出会ってしまう。僕は目を逸らして、それから逃げた。この雰囲気の中で、どこにも弱音を吐けなくなって…

傷だらけになった心に絆創膏を貼った。たぶんたくさん貼った。それでも悪い夢をみて寝返りをうつたびに、それは擦れて剥がれてった。少しの間押し留めていられた思い出したくないことが溢れてくる。泣きそうになる。その夢はただの想像であり妄想であり、朝…

over

ひとつのことをずうっと考え続けるなんてことは、久しぶりか、初めてだったと思う。問題の相手のことなんて最後には関係なくなって、いつも通り自分一人の世界でわたしはわたしを殴ったり引っかいたり殺そうとしたり泣いたりして、そうしているうちに周りが…

cahier

人間的にどうにか変わってやろうなんて、考えている暇が無くなってきた。ものを書く量は増えたけど、それはどれも周りと自分との話ばかりで、一人のことを思っていると、後ろめたさを感じるようになったのかもしれない。変化は悪いことじゃないけど、何処に…

sonoato

たくさんの色を混ぜてぐちゃぐちゃにしたような、ただ気色悪い空気の中で希望を絶った日があった。その日は雨が降っていた。誰かが笑って、また濁った空間をかき混ぜる。僕は泣いている。誰にも気づかれないように隠すのも遅すぎた。多感だったと言えばそれ…

6/25

親しい誰かが死ぬ想像。自分が死ぬ想像。そこに隠れている喜びはいつもどこかで願ってきたもので、真っ白な部屋でしかあり得ない幸福な死だけを思い浮かべて祈っていたもの。それでも、少しの間の痛みや悲しみがそれを覆って見えなくする。自分が死を選んだ…

短夜

0514いつか忘れてしまうようなことを、いま確かに握っている気がする。ずっと後になってそれが無いことに気づいて後悔するもの。確かにここにあったことだけは、せめて思い出せるように。ピアノの音を流しただけの夜。いつか自分のものにしてしまいたいと願…

5/10

何も考えていない時間や、そうでなくてもくだらないことを考えている時間が増えたような気がする。大事な事を忘れっぱなしにしているみたいで、上手に考え事が進まなくなっている。本を読んでも、活字と脳の間に変な仕切りがあって内容を上手く読み込めない…