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”考えろ”なんて言わないから

私のこと 後編

「私は悪くない」なんて、そんなのは嘘です。

悪意のない悪は、人をよく傷つけます。

彼もそうでしたね。

私は、曖昧な感情ではありましたが、彼を恨みました。

「彼は悪くないのに」

それは結果的に自分を責めるだけのもので、

彼が救われることもありませんでした。

彼は笑って過ごしていました。

とっても、憎らしい。

今でもです。

 

いつだって、自虐思想を持つことで許されようとする人間はいます。

私もまた同じですがね。

 

でも、きっと、許されないのです。

一番にそれを許さないのは自分自身です。

気づいてしまった心は、ただひたすらに自分を責めさせました。

そのくせ、後片付けは放っておくのです。

礼儀を知らないものですね。

 

そう。理に適わないことばかりです。

そればかりに気を取られて、心を痛めるのは馬鹿馬鹿しいでしょうか。

 

それはきっとそうなんでしょう。

自分の楽観的な一面が、裏側にある悲観的な一面を嘲笑っているかのように思えるときもあります。

これもまた許されないでしょう。

 

「どうぞそのまま死んでください。

きっと、悲しくてたまらないとは思いますが。

あなたがいくらその苦悩をひけらかそうと、

あなたの住む世界が変わる事はあり得ません。

あなたがどうあろうと、私には何も見えないのですからね」