好きです。

誰かに感謝を伝える自分が好きだ。

「ありがとう」と笑う自分が好きだ。

「おめでとう」と誰かを祝ってあげる自分が好きだ。

誰かと一緒に笑ってあげる自分が好きだ。

誰かが死んだ。何か悲劇が起こった。

悲しくて悲しくて泣いている自分が好きだ。

責任感に浸る自分が好きだ。

誰かを好きでいる自分が好きだ。

「つまらない」と言う自分が好きだ。

騒がしい部屋で黙々と本を読む自分が好きだ。

何も言わない自分が好きだ。

告白を繰り返す自分が好きだ。

無様に乞う自分が好きだ。

何もかもを決めかねて、それでいて平然とした装いをした自分が好きだ。

自分の何もかもを嫌う自分が好きだ。

これらを好いている自分が大嫌いで、またそんな自分が大好きなのだ。

 

誰でもそうだと言われている事だから、きっと皆そうなのだろう。

嘘をついているかも知れないのに。

 

きっと嫌いになれないことを知った。

段々と自信が無くなっていく。

そうして何も信じられず、また絶対の確信を持って騙る自分が好きなのかも知れない。

何も嫌いになれず死んでいく様も、もう既に愛らしく感じる。

 

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自分の事を話そうとすると泣いてしまう。

だから親にも何も言えないでいる。

助けてあげようかと言ってくれた人も居るのに、何も言えない。

数秒後には涙が出てる。

そんな僕が大嫌いなのに、嬉しそうに不幸を騙っているのかもしれないと思い至った時には、どうしたら良いのか分からなくなる。

いつも分かっている訳では無いけれど。