4:00AM

”考えろ”なんて言わないから

蟻に踏まれた

簡単な言葉で、目の前の誰かを騙そうとする。

今まで見えていた人間関係と、それに上書きされていく仮面どうしの会話。

慎重になる余裕を奪うような、便利なシステム。


どこかに必ず理由はあると言う。

偶然にも理由、理由を話して説得と命乞い。

頭が悪いから説明してよ、って。


確かに理由は存在するんだろうけど、僕らにこの世の全てを理解できるような能力は無いし、見えないものだって、たくさんある。

全部を知ろうだなんて、無茶というか、真理的に無理そう。

それなのにいつまでも神様のつもりでいる。

最も現実的な神様なら多分、今頃は欠伸をしてる。

人間臭いなんて随分身勝手、人間勝手だ。

何かを言うならその前に二度三度死を経験するべきだよ、本当なら。

僕らは小さい。


彼らの言う”正義”は、何かを守る盾なんかじゃない。

隠し持ったナイフみたいで、もっともらしい理由をつけて嫌いな人間を社会的に殺したいだけ。

僕も彼も正論を言った。

でも彼の正義は僕を打ちのめした。

ヒーローの夢が絶えない、無垢な子供の世界で孤立してしまったみたいだった。

本当は、それ以外の世界なんて無かった。