sonoato

たくさんの色を混ぜてぐちゃぐちゃにしたような、ただ気色悪い空気の中で希望を絶った日があった。
その日は雨が降っていた。
誰かが笑って、また濁った空間をかき混ぜる。
僕は泣いている。
誰にも気づかれないように隠すのも遅すぎた。
多感だったと言えばそれだけ。
誰かの、誰もが持っている棘で僕にしか分からない傷をつけた。
そんな日があった。

 

真っ白でも真っ黒でも。
今は空虚の中に立っている。
何も見えない聴こえない一人を望んでいる。
一つ間違えばズタズタになってしまう。
いつも内側から、自分が自分を壊そうとしていて、孤独ってそれを止めるだけの力が外に無いことなんじゃないか。
幻滅も諦観も、先延ばしになっていく。
命はすでに見当たらないのに生きている振舞いを強要されて。
かと言って、ちゃんと死んでしまうことも想像できない。
きっと、どうにかなったって言って笑っている自分はそこに居るかもしれない。

 

それなら、だからこそ逃げ場が無くなる。
希望を与えようとすることは、彼から言い訳と安らかな夜を奪う。
あの人たちの使う「希望」って、そういう意味なんでしょ。
心はいなくなった。

 

―――――

 

死を願うには遅すぎると分かっているし、それができるわけないことも知ってる。
きっとあの頃自分が焦っていたのは、死ぬなら今のうちだって、もうすぐ死にたくなっても死ねなくなるからって、なんとなく分かっていたからだ。
そして猶予は終わった。あっけなく。
涙顔の自分に言う
「決断できなかったよ」

 

泣いている間だけ、時間が止まってほしい。
今朝はそんなことを考えてた。
髪の毛が落ちていて、綺麗じゃない床で横になった。
崩れていた。
涙なんて出て来なかった。
寝ても覚めても同じ不安のことを考えてるなんて、健康的じゃない。
始まる一日が怖い。
夢うつつで過ぎるのは怖いけど、はっきり分かるのも怖い。
それでもどちらかを選んだ。
カフェイン、頭痛、カフェイン
とても眠い日だった。
望んだものとそうでないものの両方を、物知り顔で誰かがゴミ箱に放り投げた。
ような気持ち。

 

I need caffeine in my blood stream,
I take caffeine in the blood stream.

 

www.youtube.com