2019-01-01から1年間の記事一覧

安心感とフォーク

寛解 いまの自己へとつながる連続性の始まりは、たぶん中学3年とかそのあたりだと思っている。その頃から常に、「不安を感じていないと安心できない」状態でやってきた。何か見落としていることは、忘れていることは無いか。背後に危険は居ないか。そうやっ…

花束を縫う道

部屋、そのほか 壁を注視した経験が実はあまり無く、「見慣れた壁紙」なんて言えないことに気づく。家に帰りたいと言ってもべつに部屋が好きなわけじゃなくて、ここはただ安全なだけだった。外の冷たい空気のなか、人通りの少ない(ほとんどない)道を歩くと…

鈍い縁

今月こそはちゃんと外の空気を吸って、写真を撮ったり田んぼを眺めたりして過ごしたいなと思っていたのに、いざ一人でそこそこ自由な生活に投げ込まれると、引きこもってディスプレイと向かい合う時間ばかりになってしまう。あとから後悔するのだから、いま…

いまが苦しくなければそれでいい

簡単なことを見落としている気がする。自分以外の全員が世界の当たり前を知っていて、自分は笑われたままでいる。そんな不安がずっと消えない。 人とは分かり合えない、と、使い古された言い回しをまた使うことが恥ずかしくなるくらいには、そのことを十分承…

7/1

自分の不安や強迫について親とメールで話すことは今まで何度かあった。昔からそうだが、自分のそういう気持ちを、正直に言うことは苦手で、むしろ嫌悪しているといってもいいくらい、言えない。本当のことを言ったことはたぶん一度もない。そうやって自分と…

5/26

多くの物事に関して理知的であって、感情よりも理屈の整理に徹することは良いことだと思う。社会問題や巷の話題、平凡な日常会話のなかに合理的な意見を述べられることは、良いこと。それが上手にできるなら自分もそうしたいと思うし、あこがれている。それ…

農道

1週間は5つの平日と1つの休日でできている気がする。土曜日におれは何をやってんだろうと思いながら、午後3時くらいに朝食を食べる。何かをミスっても「その代わり」で生きている人間だから、その代わり明日はちゃんとしようと思って、日曜日は外に出ようと…

要約

みんながやってる生活や、そのほかの遊びやもろもろの出来事に乗り遅れながら、今日もなんだかやる気のないのがバレないように努めるだけで終わった気がする。桜が散ってからは緑になるのが早いなと、毎年同じことを思っては忘れている。久しぶりに雨が降っ…

ikisu

綺麗な女の人とか、あからさまに憂鬱を書いた歌とか、何か裏をちらつかせた創作物全般が二人で寄り添って、笑って、手を繋いで歩いてる男女とか、一人で歩いてる女の人とか、道で再三死んでいるおじさんとか高速四つ打ちとそれとなく和風なギターリフで流行…

日記

いつか終わる安寧の中にいて、終わることに怯えながら楽しいことを楽しいと思えるように必死にやっている。躁躁鬱で進む生活だから、ただつらいの殻だけ残った心のあたりを不便に思っている。確かに穏やかであることを願ったが、そう長くは続かないこれのこ…

失効

チェーン巻いたヤマトのトラックが物凄い音をたてて横を通り過ぎていく。その瞬間がすごく怖い。踏切でバーのそばに立って列車が通り過ぎる瞬間も同じ。大きい音に襲われて何も聞こえてない数秒間で、後ろから刺されそうな気がしてならない。でも身動きが取…

フローラ

高校生や大学生になると、さすがに「大人」になったその人との性格の連続性なんかが出てくる。彼はあの性格がまさに彼であり、そのまま大人になっていくのだろう、っていう確信が徐々に生まれてくる。いま自分の周囲にいる大人たちの、若いころの姿を想像す…

肺呼吸

「長い間、良くない夢を見ていました。すぐに切らしてしまう薬の様に、後先が頼りないほんの少しの楽しみで誤魔化しながらも、その恐怖や不安は積み上がっていったような気がします。生まれて来なければ良かった、なんて思ってはいません。生まれてから死ぬ…