コタール

行き場のなくなった怒りが頭の中をずっと巡っていて、耐えられない
苦しいのは自分だけ
気にしているのは、つらいのは自分だけ
きっと忘れられている
もう自分は自分以外のところに残っていない
人間の限界に触れている気がする
どうやっても目を逸らせない想像
少しの間忘れても、すぐ戻ってくる
消えてくれないかな
もう二度とその姿を見たくないと思う
精神衛生に悪すぎる
消えてくれ
本気で信じていたから、今はただ馬鹿馬鹿しくなるだけ
だって笑っている
平気な顔をしている
人ってそんなに残酷でいられるんだっけ?

 

音楽だけで気を紛らそうとするけど、うまくいかない
そんなの元々無理だって分かってるけど
頼れるものは他にないから
何をしてもこの気持ちを消せない
口を開けば血なまぐさい暴言ばかり出てきそう
だから何も言えないでいる
考えるのをやめたい
脳内が「かもしれない」に支配されていて逃げられない
この憎悪をどこに捨てよう

病棟

「ああ、明日もあるんだ」
そんなふうに絶望するようになったのは割と最近のことだと思う。
朝が恐ろしい。けど、眠る事さえも救いではなくなってしまった。
どんなに今日頑張って、ぼろぼろになった心を持ち上げてどうにか光の無い希望を見出しても、朝になれば全部リセットされてしまう。
今日も死にたいだけで生きていくんだ、と。
心の中にはそういう重力みたいなものが昔からずっとあって、何もしなければどんどん沈んでいく。頑張って、死に物狂いになってみて、少しだけ気を楽にして眠る。
それでも、明日は大丈夫だなんて思っちゃいない。
やっぱり真っ暗な朝に目が覚める。
重力だから仕方ないんだ。

 

想像と現実はそんなに変わらない。
心の中で画になるもの全て、僕を潰しにかかってくる。
かつて人の言葉は救いだった。
今はもう。
「安心して」とか「大丈夫だよ」なんて言われても、それが苦し紛れの気休めでしかないってこと。
この現実は自分以外にはどうしようもなくて、自分でもどうしようもない。
「死にたいんです。」
そう言ってみたときの両親の顔。
どうしろっていうんだ。そんな気持ち、僕もよく分かるよ。

 

現実を手に入れてしまった。
もう誰も救えない。

 

誰か助けてみてよ。
寂しさを紛らしてくれるなら何だっていいのかもしれない。
でもそれは何処にも無い。

 

 

 

明日もある。

fanlight

人が歩いているのを見てまた気持ちが悪くなる。
「この人たちもどうせ何処か汚れていて、過去や未来で誰かを裏切って捨てて、そのくせ一人で反省なんていう慰めに頼ってまた、こんな平気な顔をして生きていくんだ」なんてことを考える。
この軽蔑をどうにか言葉に出来ないかと思っても、まだ足りない。言葉では足りない。
反省なんてしても救われるのは自分だけで、誰かに負わせた傷が治る訳でもないのに。
ただ卑怯な人たちだ。いまは誰のことも許せない。

 

自己否定は自殺的だ。
自己否定が自己否定そのものを否定してしまうから。もう救われない。
これらを信じたらまた自分に傷が増えるだけだ。
そう思いながらも、話しかけられると笑いかけてしまう弱い心。
家に帰って死にたくなる。救いがない。途方も無く。

 

手をつないでいた。
で、それは突然切られてしまった。
僕の手首のところで切られた。
あの子は死んだ僕の手を振り払って捨てる。どこかに行ってしまう。
僕は手を失くした。もう誰かを愛するとか、そういうのは無理だと思う。
失ったものが平等ではない、それが心の底から憎らしい。
こんな恨みをもったことが今まで無かったから本当に疲れている。
許したい。擁護できないかとずっと考えた。けど、どうやら無理らしい。
死んでしまうまで許せそうにない。

 

「どうしてそんなこと気にしてんの」
そう言われ続けている気がする。
ただ人が恐ろしくて、寂しくて、近寄れない。
たぶん誰も分からない。
分かってしまったら殺してしまえるくらいの大きな憎悪を抱えている。

見放されたと思う

心配なんてされたことなかったんだろうきっと

悔しいけどこれでよかったと言えないと生きていけない

生きるためにとれる2つの方法は、種類の違う2つの死

どっちをとっても自分の何かを殺すことになる

そんな気がする

だから救われちゃいけないのだと思う

 

みんな苦しそうな顔をしている。

僕だけじゃない。だから救われない。

死んだほうが幸せなのにまだ生きてる

まだ期待しているのかと思うと反吐が出るくらい。

早く死ねよ自分なんて

早く幸せになって

結末を知ってるよ

それしかあり得ないと思うから

 

吐いた言葉は何一つ嘘じゃなかったのに

信じた言葉はたぶん嘘ばかりだった

 

 

一番新しい夜

染み付く前に忘れたいと思っていたのに、深くまで抉るようにもう離れなくなったのかもしれない。
このままでは危ないと思う。
危なくなって終わりになっちゃえばいいか、とも思う。
頭の中が死にたいでいっぱいになってしまって、本当にどうしたらいいか分からなくなった。
昨日は体が動かなくて、ネットで向精神薬を眺めたりしていた。
飲む日は来ないだろうけど。
逃げ場が無い。

 

逃げ場が無いなら逃げなきゃいい。
痛覚が麻痺してしまうくらい苦しんで、その結果笑って過ごせるならそれでいいんじゃない?
昼間の自分は、こんな楽観的なことを考える。
家に帰って死にたくなる。
夜泣いて朝泣いて、外に出て、誰にも分らない痛みを抱えて生きていくんです私はー、っていう無敵感でも、それで生きながらえるなら許されるだろうか。
許す許さないの権限を他人が持っているわけない。
そして、自分は当然それを許さない。

 

どうしてこうなってしまったのか、まだ分からない。
不可解な事ばかりが残っていてそれが自分の首を絞め続けていて、明らかにする手立ても残ってない。
繋がりなんて残ってない。
言葉が聞けたとしても、何を言われたってきっと信じられない。
あり得ない未来だけど、そこまで想像して、やっぱり救われないなあ、なんて。
人間、言葉しか持っていないから、言葉を信じられないなら安心だってできない。
空想の中に代わりの誰かを立てるとか、そういうことを絶対に認められない性格だから。
もう持ってない責任にしがみついている。
無責任だと言う人たちがいたとしたなら、きっと状況が僕から責任というものすべてを奪ってしまった。
もう買い戻せない。

 

想像できる?
痛いとか苦しいとか悲しいとか、感じたことがある?

 

苦しいところから抜け出して本当に笑える日なんて来ないと思う。

 

昨日はごめんなさい。
いつもいつも、本当にごめんなさい。

ただの1日

この騒がしさが苦手で、テレビを見ているといろんなことを思い出してしまって苦しくなる。
自分で目に映るものが操作できなければ、避けていたものにまた出会ってしまう。
僕は目を逸らして、それから逃げた。
この雰囲気の中で、どこにも弱音を吐けなくなってしまう。
なんだかすごく寂しくて、とりあえずまた一人で閉じこもろうとする。
いつもと変わらない日のままであってほしかった。
それはいつも願っている事じゃない。
いつもこの日には、死んでしまいたいと思わないこともなくなってしまった。

 

でもただの1日。
今日何かが終わるわけじゃない。
人生や、この冬は終わらないし、人の居場所だって、変わらない。
ずっと長い未来にも、昔好きだった誰かにとっての心地よい居場所があればいいと願うだけ。
自分の力ではどうにもできない無力感を遮ってくれるものは無い。
願うっていうのは、相当深刻なお願いなんだと。
これはもう身を清潔に保つための言い訳では無くなった。

 

大変な年だったけど、頑張って生きた。
でもこんなのがずっと続くなら……そう思ってしまう。
年々苦しくなっていく。
いろんなことが分かってきて、分からないことも増えてきて、終いには信じられないものも増えた。
汚してしまったいろいろをまた綺麗にする方法だけを考えていたら、結局理性はそれ以上働けなかった。
人や、その未来を恨んだりした。
思い出すと死にたくなるような記憶を、後から増やしてしまった。
頑張った。
けど、報われなかったと言ってしまいたくなる結末があった。
独りで居るのがどれだけ楽か。
幸せに払う対価とリスクの、自分には手に負えないほど大きいこと。
目の前にそれがあれば、多少のリスクも無視してしまえる自分の凡庸さ。
人間と、人間どうしを繋ぐ線の不安定すぎる感じ。
恐ろしいことを知るために、傷を増やすために、破滅に向かって頑張ったとでもいうような精神生活。
疲れたなあ。

 

怖いことは、自分の状態に関係なく、将来に長く重く横たわっている。
確かに感じていた希望は、そこから目を逸らしてくれていただけ。
希望ってそういうものか。
ある人に、自分にとっての人間のすべてを賭けてしまって、そのせいでつらい思いをさせた。
まっとうではないやり方で心を傷つけてしまったし、自分はそれどころじゃなかったという言い訳が出てくるならやっぱり自分の能力不足だったってことだと思う。
自分なんて自分以外の中に居なかった。実感した。
もう救いようが無い。光やはけ口なんて絶対ない。
心が痛い。何を願ったって意味がない。
もうずっと整理がついてない。
助けがあったらあったで同じことを繰り返すだけだと思う。
もう救われちゃいけないんだ自分は。そういうことにしないといまは生きてられない。
すごくしんどい。で、口を閉じる。
身体じゅうを掻きむしって泣く。

 

さよなら。

 

悲しみのベールをまとった花嫁 どうか幸せになっておくれ
すてきな花婿 あなたは彼女に居場所を与えてやってくれ
騒々しくて無骨な愛人よ、彼女に優しくしておくれ
でも彼女は、君を"愛している"というよりは、"必要としている"のだけれど

 

The Smiths - I Know It's Over

 

 

 

傷だらけになった心に絆創膏を貼った。たぶんたくさん貼った。
それでも悪い夢をみて寝返りをうつたびに、それは擦れて剥がれてった。
少しの間押し留めていられた思い出したくないことが溢れてくる。泣きそうになる。
その夢はただの想像であり妄想であり、朝になった明るい部屋でも空を見てるだけの昼間も、同じように心をぎゅっと掴んで離さない。
眠る事だけが救いだった、けど、その意味での朝は心にはきっと来ない。
明日があるとかえって苦しいと思う。

 

けど本当は。
泣きたいときに泣けたらいいなって願うことは一度も止めたことがなくて、泣くのは夜まで我慢しようと思って、そのかわり夜はたくさん泣けばいいなんて取り決めたのに、結局そんな暇もなく眠ってしまう。
望んでもいない朝が来る。
救いだと言えるものが一つだけでは生きていけないのを知っている。
それは救いと言えないかもしれない。
でも一つだけで済むなんて簡単な話なら、こんな悲しみが目に見えるわけない。

 

きっと潔癖症だから、汚い人のいる世界に放り込まれるのが嫌で、と思ったら実はもうその中にいるようで、この口からはもう二度と愛なんて吐けないと思う。
「楽になってきた気がする」と二週間前に書いたのを見つけて、同時にずっと昔の自分のことも思い出して、まだ多くのことを知らないんだと知った。
こんなに残酷な事があるなんて、それが人間にできるなんて思ってなかった。たぶん。
死にたいという言葉が行き場をなくして漏れ出てしまうことを許して欲しい。
全てを忘れてしまうまで、とても長い時間が必要だと思う。